ゴーカートが紡ぐ
「感動と達成感」の物語
時速60kmにも達する本格的なスピードで駆け抜けるゴーカート。その歴史は、今から35年前に遡ります。
日本中が好景気に沸いたバブル期、ヤマハ発動機がレジャー&スポーツを目的としたカートを発売しました。時を同じくして、フォーミュラタイプのマシンで走行できるサーキットが次々と誕生。
「フォーミュラクラブ」と「マリブクラブ」という2つのフランチャイザーが全国展開を進め、投資すれば誰もが儲かるバブル景気の勢いに乗り、レンタルシステムのサーキットが数多く生まれました。
私たちは、これでモータースポーツ文化が日本に根付くことを期待しました。しかし残念ながら、この勢いはバブルの崩壊と共に失速してしまいます。
逆境の中で生まれたISK
ISKが創業したのは、バブル崩壊後の1997年9月21日。
すでにフランチャイズシステムのサーキットはほとんど撤退し、モータースポーツを原点とするレジャースポーツには未来がないと、誰もが諦めかけていた頃でした。
ゴーカート事業の経験も、成功を確信できる裏付けもありませんでしたが、私たちには「この事業は必ず成功する」という確信がありました。
その源は、コース走行後にお客様が見せてくださる破顔の笑顔。そして、お客様同士の尽きることのない談話の中に、「感動と達成感」という、ゴーカートが生み出す最高の価値があることを学んだからです。
再燃するゴーカート市場、
そして未来へ
一時は消えかけたゴーカート市場ですが、2000年頃から徐々に復活の兆しを見せ、2014年には大規模商業施設「イオンモール木更津店」にゴーカートサーキットが誕生しました。
これを皮切りに、多くの商業施設にサーキットが進出しています。 そして2023年には東京お台場、翌2024年には千葉の幕張に、それぞれ晴海駅、幕張豊砂駅に近接する絶好のロケーションにサーキットがオープンしています。
AI市場の急速な発展により、人々の興味や行動は大きく変化しようとしています。AIの進化により、人型ロボットが多くの仕事を担うようになり、レジャーの世界もまた、予測不可能な変化を遂げることでしょう。
しかし、未来がどのように変わろうとも、人が持つ本能や生存に必要な欲求は変わりません。「感動と達成感」というゴーカートが生み出す価値は、普遍的であり、人が本来求めるものです。
ISKはこれからも、お客様に最高の「感動と達成感」を提供し続けてまいります。
今後とも、ISKをご支援、ご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。
2025年6月
株式会社ISK 代表取締役 池田多津夫